先日、キオクシアで約120万円を溶かした話を書きました。
今日はその続きというか、答え合わせです。結論から言うと、自分の読み筋は、方向としては間違っていませんでした。なのに、大負けした。読みは合ってたのに負け、という、いちばん悔しいパターンだったので、記録しておきます。
自分の読み筋 ― ベインの売り抜け
自分がショートで入ったのには、いちおう理由がありました。
キオクシアの大株主だったベイン(旧・東芝メモリを買収したファンド)が、大量に株を売っている、というニュースを読んで、あれだけ買い上げられた株を、大株主が売り抜けにかかっている、これはもう上は重い。下がるだろうと考えた。
今にして思えば、この読み自体は、そんなに間違っていませんでした。実際、ベインの巨額売却で、もう戻り相場は期待しにくい、という見方は、市場にも広がっていたんじゃないかな、と思います。方向感としては、悪くなかったと思うんです。
でも、その日は上がった
問題は、タイミングでした。
自分がショートで入り続けたその日、キオクシアは、予想に反して上がったんです。急落したあとの、いったんの反発。下がると思って売っているのに、株価は逆に吹き上がる。
「いやいや、下がるはずだ」という思いで、意地になって何度もエントリーしてしまった。逆行しているのに、取り返そうとしてポジションを重ねる。結果、反発の勢いに踏み上げられて、損失がどんどん膨らみ、約120万円まで広がってしまいました。
そして数日後、思った通りに暴落した
いちばん悔しいのは、ここからです。
自分が7/14に大負けして退場した、その数日後。キオクシアは、7/16に15%安の大幅下落。そして翌7/17には、米国での特許訴訟の不利な評決(日本円で約370億円の賠償)が伝わったのをきっかけに、ストップ安まで売られました。値幅制限の下限まで、売り注文が殺到したわけです。まさに、自分が「下がる」と読んでいた通りの展開でした。
読みは、合っていた。方向も、合っていた。なのに、自分はその下げに乗れなかったどころか、その手前の激しい上下で振り落とされて、大損して退場していた。もし、あと2〜3日ポジションを持てていたら——なんて考えても、後の祭りです。
学んだこと ― 「合っている」と「勝てる」は別物
この一件で、骨身にしみたことがあります。
方向が合っていても、タイミングがズレたら、普通に退場させられる。 相場は、こっちが正しくても、正しくなる前に一回こっちを殺しにくる。特にショートは、上がったときの損失に上限がないから、「読みは正しいけど、そこに辿り着く前に資金が尽きる」ということが起こる。素人が、材料をもとに先回りしてショートを撃つのが、どれだけ危ないか。身をもって知りました。
それに、逆行したときに「取り返そう」と売り増したのが、傷を致命的にしました。合っている自信があるときほど、意地になってポジションを重ねてしまう。この「自分は正しいはず」という気持ちが、いちばん危ない。
その後を見て思うこと
キオクシアの株価は、その後もずっと下げ基調です。自分が触っていた頃は5〜6万円台だったのが、7/29の引けでは38,380円。6月下旬には一時10万円を超えていたことを思えば、天井から3分の1近くまで落ちたことになります。大筋の方向性としては、正しかったんだろうと思います。そう考えるたびに、複雑な気持ちになります。
でも、これでハッキリしました。素人が、材料を先読みして、値動きの荒い話題株にショートを撃つ——これは、たとえ読みが当たっても、勝てるとは限らない。準備なしの勢いで飛び込むと、こうなる、ということです。
じゃあ二度とやらないのか、というと、そうは思っていません。読み筋自体は悪くなかったわけだし、こういうチャンスは、またきっと来ます。ただ、次に同じような場面が来たときは、今回の負けを教訓にして、もっと慎重に準備してから臨みたい。どのラインまで逆行に耐えるのか、耐えられないならロットをどこまで落とすのか、そもそもエントリーのタイミングをどう計るのか。今回は、その準備がまるでないまま、勢いだけで飛び込んでしまった。
読みが合っていても、準備がなければ負ける。逆に言えば、次はちゃんと備えて臨めばいい。そのための、高い高い授業料だったと思うことにします。

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