含み益が出ているときの利確のタイミングは、損切りと同じくらい難しいです。もっと伸びるかも、と、今のうちに確定したい、が、頭の中でずっとケンカしています。
今日は、その利確の難しさを、実際に手放した1銘柄の話で書いてみます。以前「保有株7銘柄」の記事で”今の主役”として紹介した、カナモト(9678)。6月中に利確していますが、その過程で考えたことを残しておきます。これがなければ大惨事だった6月を首の皮一枚でのこしてくれた銘柄です。
そもそも、利確はなぜ難しいのか
損切りは、まだ分かりやすいんです。ここまで下がったら切ると決めて、逆指値を入れておけば、機械的に実行できる。
でも利確は、上に終わりがありません。売った後にもっと上がったら悔しいし、欲張って持ち続けて下がったら、それはそれで悔しい。どっちに転んでも後悔するので、決められないんです。
カナモトでやったこと ― 下を守りながら、上は伸ばす
カナモトは、買ったあとに素直に上がってくれた、ありがたい銘柄でした。で、今回いちばんうまくやれたのが、利益が伸びるたびに、損切りライン(逆指値)を少しずつ上に引き上げていったことです。
いわゆるトレーリングストップというやつです。株価が上がったら、それに合わせて、ここまで下がったら売ろうと決めているラインも一緒に上げていく。こうすることで、もし急に下がっても、引き上げたライン以下には落ちずに利益を確保できる。逆に、上がり続けるあいだは持ったままでいられる。
いつ売ろうかと毎日悩むのではなく、下のラインだけ管理して、あとはトレンドに任せる。決断を、毎回の感情じゃなくて仕組みに預けられるからです。
ちなみに、自分が使っている楽天のMarket Speed2でも、同じようなことをしてくれる機能があります。(というかこんな機能があるのを知らなかった。。全部手動でやってた(汗))
https://marketspeed.jp/ms2/function/algo/trailing.html
暴落の日に、本物だと分かった
途中、日経平均が大きく下げた日がありました。市場全体が真っ赤に染まる中、カナモトは逆に上がっていきました。
みんなが売られる日に、逆に買われる銘柄。これこそ本物の強いトレンドなんだな、と。この日に損切りラインを、もう元本割れはしない、というところまで引き上げられたのが、結果的に利益を守る決定打になりました。全面安の日って怖いんですが、こういう「銘柄の地力」が見える日でもあるんだな、と学びました。
出口は「値段」じゃなく「サイン」で決めてみた
そして最終的に、利確しました。金額にすると、約30万円の利益です。素人の自分にとっては、過去いちばんの利益でした。
いくらになったら売る、みたいに値段で決めたわけではなく、チャートに天井圏っぽいサイン(長い上ヒゲ)が出てきたのを見て、そろそろ潮時かなと判断して売りました。
指標的に過熱したら売りのサインだとは思うんですが、カナモトは過熱したまま、さらに伸び続けました。なので自分は、過熱だけでは売らず、下はトレーリングで守る・上は天井サインが出たら降りる、という形にしました。結果として、利益をある程度まで伸ばしてから手放せたんで、これは自分の中で、ひとつの成功パターンになりました。
学んだこと
カナモトの利確で身についた考え方を、自分用にまとめておきます。
- 利確のタイミングを毎回の感情で決めると、まず迷う。だから下のライン管理(トレーリング)に任せて、上は伸ばす
- 過熱したからといって、すぐ売らない。強いトレンドは過熱しても伸びる
- 出口は値段ではなく、天井圏のサインが出たら
もちろん、これはたまたまうまくいった一例にすぎません。次も同じようにできる保証はないし、サインを見ても売り遅れることだってあるでしょう。それでも、利確が苦手な自分が、下を守って上を伸ばす、という型を一個持てたのは大きな前進でした。

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